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2019年 08月 13日 ( 1 )

遊音地@横浜みなとみらいホール〜その1

おかげさまで、7月28日のカフェ・コンサートも色々なお客様に楽しんで頂くことができました。ご来場くださった方、行けないけど応援してくださる方、皆さまいつもありがとうございます。

昨日はみなとみらいホールまで、ちょっと足をのばして出かけてきました。普段、横浜駅は毎週レッスンで利用していますが、その先のみなとみらい線を利用することは滅多にありません。みなとみらい駅も初めて降りました。

さて、この日の目的はこれ!
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みなとみらいホールの親子向けオープンイベント「遊音地」!兄弟子ギタリスト富川勝智さんが出演されるということで情報ゲット。
11:00〜16:00のイベント時間中、プロ奏者による15分から30分のミニコンサートがホール内の色々な場所で催される他、中高生ビッグバンドのコンサートや、オーディションで選ばれた小中学生バイオリニストたちの「金の卵コンサート」など、子ども達が出演するコンサートもありました。私も小学生の娘と一緒に、パイプオルガン、ギター、ウクレレ&パーカッション、ビッグバンドのコンサートを楽しみ、さらに朝一番で並んで申し込んだバックステージツアーにも参加できました。とても楽しいイベントで、一回では書き切れないので、まず今回は私にとってのメインイベント、富川勝智さんのコンサートについて書きますね。

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富川さんのソロコンサートは、小ホールでの「名曲コンサート」を鑑賞。富川さんの演奏はこれまで数多く聴いていますが、おそらく「アルハンブラの想い出」と「アストゥリアス」は初めて。どちらもとても良かったです。
「アルハンブラ」はとにかくトレモロの名曲ということで、鑑賞する時もトレモロの粒がどうの、速さがどうの、という話になりがちですが、全体の和声感とか、トレモロの下で動いている中声部と全体を支えるベースラインの立体感などは、意外とこれまで見逃していたかもなあと、その演奏を聴きながらアランブラ(スペイン語ではこの発音です)の景色を思い浮かべました。そこに意識が向くと、当たり前といえば当たり前ですが、何ともスペインな雰囲気の曲!「アラビア風奇想曲」や「ムーア風舞曲」ほどあからさまではないですが、この曲にもターレガが作曲に取り入れたアラビアンテイストが盛り込まれていたのですね。
「アストゥリアス」は、この曲の原題ではありません。もともとは「レイエンダ(伝説)」という副題のついた前奏曲です。この日の富川さんの演奏では、中間部の妖しくも美しい歌い回しがまさに「レイエンダ」。原曲のピアノでは表現できないビブラートやアラストレは、この曲をギターで表現することの魅力と喜びに満ちていて美しかったです。この曲全体を支えるすっきりと伸びのある低音はアルカンヘルならではと思いました。この曲を聴いて面白いなあと思うのは、最後の一音。ジャラーンとフォルテのラスゲアードを鳴らす人、ポンとピチカートでピアニシモにする人、奏者によって全く違って「どれが正解」というのはなさそうです。富川さんの最後の一音も、私の覚えているどれとも違っていました。結局、そこまでどう弾いてきたか、によって導き出される最後の音が決まるのですね。とても興味深いです。

ギターの名曲も色々ありますが、スペインものだけで「名曲コンサート」が成り立つのは、やはりギターという楽器とスペインの関わりの深さゆえです。にも関わらず、最近はスペインらしいギターを聴く機会がどんどん少なくなってきていると個人的に思います。汎ヨーロッパ的なクラシック音楽としてのギターだけでなく、この日の演奏のようなどこを切り取ってもスペインらしいギター演奏も、若い世代の人たちに広く知られてほしいと思っています。











by yuko_kodama | 2019-08-13 14:46 | ライブ、コンサートの話