ついでに右手も

先日、左手親指の話をアップしたので、ついでに右手についても書こうかと思いまして・・・。

生徒さんにレッスンしていた頃、「左手99%、右手1%」(ちょっと大げさでしょうか)くらいの割合で注意を払って演奏している人がほとんどでした。確かに、特にギターを始めたばかりの人にとってまず難しいのは左手の押弦です。でも、単旋律が弾けるようになって、2和音、3和音、4和音とすすみ、アルペジオを弾くようになると、右手もかなり高度なことをやっています。中・上級になって、曲中に速いスケールが出てきたり、トレモロを弾いたりするようになれば尚更です。

というわけで、私は曲を練習するときに、「難しい」と思う箇所=弾きにくい箇所は、必ず右手と左手それぞれの問題点を探るように気をつけています。左手の押さえが難しいと思っていた箇所が、実は右手の運指が決まっていないためにうまく弾けなかった・・・ということは、良くあることです。特に初心者の生徒さん、いつも間違えてしまう場所では、ぜひ右手にも注意を向けてみてくださいね。
中級くらいになると、指がもっと早く動けばいいのに・・・と思うことも多いですよね。速いスケールでは、右手と左手の協調性が最も大切です。指が早く動かないからと諦めるのではなく、右手と左手が同時に動くように意識して練習するようにします。もちろん、右の指が弦を移る際に逆指にならないような運指を考えることも大切です。スケールの中にスラー(リガード)が入っている場合、無意識に同じ指で次の音を弾いてしまう人も多いですが、楽譜をしっかり見ながら、きちんと右指が交互に出るような運指を考えます。右手と左手のタイミングが合えば、音がきれいにつながってレガートで弾けますから、同じ速度で弾いてもずっと滑らかに聞えます。

さて、私が今いちばん右手について考えながら練習しているのがアルペジオ。速度をあげるために、色々と試しています。少し前の現代ギター誌で、井桁典子先生が紹介されていた「アンドーヴァーレッスン」のアルペジオについての記事も大変参考になりました。指の動かし方、右手全体のバランス、右手を支える腕(首・肩)、そして背中から足まで・・・意識を体に集中して練習しています。右手に意識を集中したいので、弾きなれた曲の中に出てくるアルペジオ部分だけを取り出したり、簡単な練習曲を弾いたり、左手にあまり負担のない方法を選んでいます。

弾きたい曲はたくさんありますが、大曲に取り組むような練習時間の取れない今、細切れの時間でもできるこうした地味な練習を続けています。頑張って根を張り水をやって、いつか花を咲かせたいものです。
[PR]
by yuko_kodama | 2009-04-22 10:31 | ギター音楽の話
<< ジャパンデー@セントラルパーク... 左手親指 >>