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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン~Part2

GWも終わってしまいました。

だいぶ前の話にはなりますが、このブログに書いた音楽祭、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」。コンサートの後に、無料入場できるピアノのマスタークラスがあることを知り、聴講してきたので、今日はその話。
コンサートはもちろん素晴らしいですが、マスタークラスはまた違った面白さがあります。私は結構、マスタークラス好き。

私が聴講したのは、4回予定されていたクラスのうちの最初の回で、講師はアンヌ・ケフェレックさん。面白かったのは、彼女が生徒にフレーズの表現や曲想を指導するときに、色彩の話をよくしたこと。そして、オーケストラの楽器への例えを多用していたことです。例えば、「このフレーズは、チェロのソロのように重々しく、大きな表現で」とか、「ファゴットのようなスタッカートで」など。そして、そのフレーズを彼女が弾いてみせると、それは本当にピアノを離れて、まるでその楽器のように響くのです。
ギターは「小さなオーケストラ」とも言われる楽器。ピアノと同じく、一人で和音から旋律まで操って、完結した音楽を奏でられる楽器です。当然、ギターのために書かれた曲にも、同じようにオーケストラの楽器をイメージしたフレーズがたくさんあるはず。私も、もっと曲を理解する上で、このような表現に対して敏感になっていかなくては、と感じました。無料で聴講できたけど、収穫は山盛り!でも、そんな小難しいことを考えていた時間はわずかで、アンヌさんのノリノリのレッスンを、純粋に楽しく聴講してしまいました。

マスタークラスは、予定を30分オーバーし、次のクラスが始まる時間になって、ようやく終了しました。あっという間の1時間半でした。
by yuko_kodama | 2005-05-10 14:23 | ライブ、コンサートの話
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