アリリオ・ディアス氏の思い出

もう10日も前になりますが、ベネズエラの偉大なギタリスト、アリリオ・ディアス氏が他界されました。富川勝智氏のブログ記事です。

http://guitar.livedoor.biz/archives/52627953.html

アリリオ・ディアスへの敬意に溢れた素晴らしい記事。彼の業績が分かりやすくまとめられているので、ぜひご一読を。

私はアリリオ・ディアス氏の演奏を、おそらく1997年かな?1999年?どちらかの年に、スペインのリナレス(言わずと知れた巨匠セゴビアの生地です)にて聴いています。私にとってディアスの生演奏はこれが最初で最後でした。70歳過ぎだったと思います。年齢のためもあり、録音で聴いていたような往年の超絶技巧は聴かれませんでしたが、太く、でも澄んでいて芯のある音色は、唯一無二と思われました。そして、プログラムがベネズエラ・ワルツになると、水を得た魚という言葉がぴったりくる、体の中から音楽が溢れ出てくるような演奏に。それは恐らくご本人も、そしてもちろん聴衆も、年齢を忘れて音楽に浸ることのできた時間でした。

終演後のパーティでの、ぎゅっとハグしてくれたツーショット写真が私の宝物としてアルバムに残っています。ここで公開しようかなと思ったのですが、宝物なのでやめました(笑)。今見ると、自分も若い。あの時から20年弱。天国の巨匠は、私の中ではあの時の70歳の笑顔のままです。ご冥福をお祈り申し上げます。
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by yuko_kodama | 2016-07-15 22:10 | メディア(番組・記事)紹介
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