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Met Opera 夏のリサイタルシリーズ

久々の更新です。皆様、お元気ですか?
NYは先週、熱波に襲われて、最高気温が39℃まであがりましたが、今週は落ち着いて、過ごしやすい気候になりました。39℃といっても、湿度が日本よりは低いですから、数字で見るほど暑さがつらくはありません。

さて、待ちに待った夏。野外コンサートのイベントが、NYではたくさんあります。今日はそのひとつ、「Met Opera」 の夏のリサイタルシリーズに行ってきました。「Met Opera」と略される「メトロポリタン歌劇場」は、世界3大オペラ劇場のひとつです。このMet Operaでは、シーズンオフの夏を利用して色々なイベントを企画しているのですが、昨年からスタートさせた夏のリサイタルシリーズは、NY市の5つの区(マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタッテン)すべてにおいて、公園などの屋外でリサイタルを行うというイベントで、もちろん入場無料です。今日はその第1回で、マンハッタンはセントラルパーク内にあるイベントステージ「ラムゼイ・プレイフィールド(Rumsey Playfield)での公演でした。出演歌手は、メインにネイサン・ガン(バリトン)と、若手のソプラノ&テノールという組み合わせ。普段、声楽をほとんど聴かない私には知らない曲も多いプログラムだったのですが、大変に楽しいひとときを過ごすことができました。

私は今年初めて聴きに行ったのですが、会場はとても広く、椅子席のほかにも、シートを広げて座れるピクニックエリアがあり、子連れでも、それほど気兼ねなく、ゆっくりと聴くことができました。開演の30分ほど前に会場に着いたのですが、入場待ちの行列がものすご~~~~く長くできていて、「果たして会場に入れるのか?!」と思ったのですが、着いてみれば、まだ十分に座れる場所があり、会場の収容力に驚きました。慣れた方たちは皆さんキャンドルを持参されていて、ワインなど飲みながら(会場で販売されていました。普段はNYでは屋外での飲酒が法律で禁止されています。)、雰囲気たっぷりに音楽を楽しんでいる様子。日が暮れて暗くなっても、キャンドルがあれば、プログラムも確認できますし、いいですね。

肝心の歌のほうも、素晴らしかったです。ネイサン・ガンは世界的なバリトン歌手だとのことですが、他に2人出演していた若手も、まったく聴き劣りのしない歌いぶりでした。もちろんPA使用ですが、音量・音質ともに不自然さが全くなく、大変に聴きやすかったです。

明日は、毎年恒例のイベント、セントラルパークのグレートローンで行われるNYフィルの野外演奏会を、初めて聴きに行く予定です。今のところ、夕方から雨の予報が出ているのですが、何とか晴れてほしいものです。
夏のNYは、本当に楽しいですね。
by yuko_kodama | 2010-07-13 13:52 | ライブ、コンサートの話
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