朝バロ

「朝バロ」。
これは、我が家でのみ通用する略語です。さて何の略?

サラリーマンが一匹生息している我が家では、結構朝が早いです。基本的には、毎朝6時起床。そして、テレビのない食卓での朝食の友は、ラジオNHK-FMのバロック音楽の番組です。この番組、以前は「朝のバロック」という、そのまんま~な名前だったのですが、今は「バロックの森」などと、少し小じゃれた感じ(?)になりました。
そう、略語の答えは「朝のバロック」です。

「バロック」と題された番組でありながら、内容はバロック時代以前の音楽なら何でもありで、ルネサンスだろうが、グレゴリオ聖歌だろうが、この番組では「バロック」とくくられて流されます。でも、そこが面白い。絶対に自分では探せないようなマニアックなものを流してくれたりします。(でも、ラジオゆえに何となーく聴いていることも多くて、後でやっぱり自力では探せない。)
ギター音楽(というか、ギター編曲されたバロック音楽)が流れることはまずありませんが、リュートの演奏はしばしば放送されます。やはり、つい耳を傾けてしまいますね。また、ギター編曲版がよく演奏されるバッハの曲などは、オリジナル楽器での演奏がかかると、これまた一生懸命聴いてしまいます。

けれども、そんな一生懸命な朝ばかりではありません。淡々と流れるバロック(あるいはルネサンス)音楽は、一歩間違えば、睡眠導入剤です。遠のく意識と戦いながらの「朝バロ」・・・。すでにそれも日課です。

早起きが得意な人は、ぜひ「朝バロ」仲間になってください。
やみつきになります。
(ホントか?)
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# by yuko_kodama | 2005-05-12 20:12 | クラシック音楽の話

音楽と言葉

朝日新聞には月に一度、作家の大江健三郎氏がコラムを寄せています。話題は、長男である作曲家の大江光氏のことで、昨日は彼の音楽と言葉との関わりについて、大変興味深い考察が書かれてありました。
ご存知のとおり、光氏には知的障害があります。コラムは、要約すると次のような内容でした。

障害のため、言葉を自由に操れない光氏は、以前は言葉を介さずに、直接、彼の心と音楽を結びつけて作曲していたように思われる。最近7年間のあいだ、作曲活動道を休止していた光氏は、その間、家族による言葉の訓練や、専門家による音楽理論のレッスンを受け、再び作曲活動を開始した。その新しい音楽には、感じたことを言葉を介して理解したうえでの創意工夫がみられる。そして、それが彼の音楽に「知的な明るさ(悲しみも)」を与えているのではないか。

健三郎氏のコラムは、やがて訪れる父親の死を、彼は言葉で理解し、それを「知的な明るさ」をもって音楽にしていくだろう、と結ばれているのですが、私が興味をひかれたのは、むしろ「言葉の介在しない音楽」の存在でした。
私にとって、また多くの音楽家にとっても、音楽は言葉なしには存在しないものです。5歳で入った音楽教室では、すでに言葉によって「ドレミ」を覚えました。その後、専門的に勉強すればするほど、言葉の比重は高まっていくと思います。音楽表現を考えるうえでも言葉は重要です。そして、それはもちろん「必要」なことです。私自身はさらに、暗譜をするにも、指の形や楽譜の音符を図形で覚えるというより、まるで文を暗誦するように言葉で曲を覚えるというのが常です。(この暗譜方法には問題があるのですが、それは後日改めて書こうと思います。)というわけで、これまで音楽というのは、そのように言葉の上に成り立っているものだと考えていました。(もちろん、演奏というのは、言葉を超えた表現であることには変わりないのですが。)

言葉の介在しない音楽とは、どのように純粋なものなのか。
光氏の初期のCDをぜひ聴いてみようと思っています。
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# by yuko_kodama | 2005-05-11 15:39 | メディア(番組・記事)紹介

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン~Part2

GWも終わってしまいました。

だいぶ前の話にはなりますが、このブログに書いた音楽祭、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」。コンサートの後に、無料入場できるピアノのマスタークラスがあることを知り、聴講してきたので、今日はその話。
コンサートはもちろん素晴らしいですが、マスタークラスはまた違った面白さがあります。私は結構、マスタークラス好き。

私が聴講したのは、4回予定されていたクラスのうちの最初の回で、講師はアンヌ・ケフェレックさん。面白かったのは、彼女が生徒にフレーズの表現や曲想を指導するときに、色彩の話をよくしたこと。そして、オーケストラの楽器への例えを多用していたことです。例えば、「このフレーズは、チェロのソロのように重々しく、大きな表現で」とか、「ファゴットのようなスタッカートで」など。そして、そのフレーズを彼女が弾いてみせると、それは本当にピアノを離れて、まるでその楽器のように響くのです。
ギターは「小さなオーケストラ」とも言われる楽器。ピアノと同じく、一人で和音から旋律まで操って、完結した音楽を奏でられる楽器です。当然、ギターのために書かれた曲にも、同じようにオーケストラの楽器をイメージしたフレーズがたくさんあるはず。私も、もっと曲を理解する上で、このような表現に対して敏感になっていかなくては、と感じました。無料で聴講できたけど、収穫は山盛り!でも、そんな小難しいことを考えていた時間はわずかで、アンヌさんのノリノリのレッスンを、純粋に楽しく聴講してしまいました。

マスタークラスは、予定を30分オーバーし、次のクラスが始まる時間になって、ようやく終了しました。あっという間の1時間半でした。
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# by yuko_kodama | 2005-05-10 14:23 | ライブ、コンサートの話

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン~「熱狂の日」

東京国際フォーラムをメイン会場にした音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」に行ってきました♪フランスで始まった音楽祭の日本版企画だそうです。今年のテーマは「ベートーヴェンと仲間たち」だったので、残念ながらギターのコンサートはなかったのですが、大物アーティストが目白押しのコンサートが朝から晩までぎっしり。。出演者は超一流ですが、1公演は1時間程度、チケット代は1,500円。安い!!

でも、そんな大物のコンサートはすでに前売完売・・・当たり前か。残ってるチケットは、朝イチとか夜遅いコンサートばかりです。でも、めげずに朝一番、10時開演のチェロ&ピアノのデュオコンサートのチケットを買い、出かけてきました。フランス人デュオで、初来日とのこと。プロフィールを見ると、二人とも20代の若い演奏家です。

結論から言うと、素晴らしい演奏でした!!
今までのイメージでは、バイオリンソナタとかチェロソナタなど、楽器名+ソナタになってる曲は、ピアノは伴奏で、題名になっている楽器が主役だと思っていたのです。ところが、今回聴いた演奏は、完全なチェロとピアノの二重奏でした。そうだったのか!!目からウロコです。ピアノとチェロの会話の美しさには、本当に感動しました。早起きして良かった。
今回聴いた二人は、音楽院時代からの同級生で、デュオとしての活動をメインにしているそうです。だからこそ「二重奏」としての魅力が前面に出たのですね。再来日を期待します。

♪今回のコンサート
アントニー・ルロイ(Vc)&サンドラ・ムバラク(Pf)

Program
・ベートーヴェン チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op102-1
・フンメル チェロ・ソナタイ長調 Op104
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# by yuko_kodama | 2005-04-30 23:53 | ライブ、コンサートの話

古今東西~ギター二重奏の夕べ

4月16日(土)に、荻窪駅からほど近い名曲喫茶「ミニヨン」にて、ギター二重奏のサロンコンサートを行いました。
ご来場いただいた皆様d0030554_12301479.jpg、ありがとうございました!
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# by yuko_kodama | 2005-04-19 12:33 | ライブ、コンサートの話

ブログ始めました!

「お昼寝部屋」のタイトルでブログをスタートしました。

タイトルは、スペイン語の「シエスタ」(昼寝、午睡)に由来します。昼寝は、地中海岸諸国に古くからある生活習慣です。
私は、ギターを学ぶため、約2年間スペインに留学していました。人々は明るく陽気で、人生をおおらかに楽しむことに長けていました。「シエスタ」は、一説には、午睡により一日をふたつに分けて、人生を2倍楽しむためのものだとか。勤勉な日本人にはない発想です。

このブログでは、私にとって人生を2倍以上楽しくしてくれている音楽やギターの話をメインに、日常のことも含めて日記を書いていこうと思います。私も息抜きのつもりで書きますが、読んでくださる方も、ぜひ「昼寝部屋」でリラックスしていってくださいね!
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# by yuko_kodama | 2005-04-01 01:08 | その他の話