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「できない」と言わない!

私の教室は「趣味の」「はじめての」ギターという看板を出していることもあり、圧倒的に初心者の割合が高いです。たとえ楽器経験がなくても、楽譜の読み方からスタートしたとしても、年齢がいってからであっても、毎週のレッスンを楽しみにやって来て下さる方たちの中に、上達していない人はいません。

ところで、レッスンをしていて、「先生、そんなことできません。」という言葉を聞くことがあります。当然、勉強が進んでくれば、簡単に出来ることばかりではなくなります。そんなとき、私は、留学中の師匠の言葉を思い出します。

私がレッスンを受けていたマリア・エステル・グスマンは、教師としても素晴らしい人でしたが、それよりも前に、世界でも一流のコンサートギタリストでした。幼いときから舞台に立ち、セゴビアやロドリーゴといった巨匠たちからも賛辞を寄せられたほどの彼女は、技術的にも音楽的にも抜きん出た才能をもっていて、私から見れば、その演奏は雲の上のもののようでした。当然レッスンでの要求もレベルの高いものでしたが、当初私は、「そんなこと言われても、私くらいの生徒には出来なくても当たり前!」なんて思っていたこともありました。そのような気持ちが表に出て、ある時つい、苦笑いをしながら「出来ません~!(No puedo!)」と言ってしまったのです。
レッスンはいつもなごやかでしたが、それを聞いた彼女の表情は厳しいものに変わりました。「出来ない、という言葉は、絶対に言ってはいけない」。真剣な言葉でした。「出来ない」と言った瞬間、人間は努力をあきらめてしまうのだ、と。それは、自分の可能性を閉ざしてしまうことに他ならないのだ、と彼女は言葉を尽くして説明してくれました。

勉強していれば、難しいこともたくさんあるでしょう。不可能と思えることもあるかもしれません。でも、「出来ない」と思ったら最後、進歩はありません。そして、教師からみれば、生徒の言う「出来ない」は、ほとんどの場合、思い込みでしかないのです。(教える立場となった今、そのことがはっきりと実感できるようになりました。)

レッスンを受けていて、「先生できません!」と言ってしまったことはありませんか?それは、とてももったいないことです。「とても難しいけれど、やってみる」という言葉に変えた瞬間、きっと不可能が可能になるはずです。私自身も、この言葉を支えにして、日々頑張りたいと思っています。
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by yuko_kodama | 2007-01-24 00:22 | ギター教室の話

ギターインストナイト

新宿曙橋のライブハウス「バック・イン・タウン」にて、ギターインストナイトというイベントが、毎月開催されています。昨年12月からの試みで、昨夜が2回目ですが、2回とも盛況です。
ギターインストナイトは、ギターインスト(=歌ナシ)であれば、クラシックでもアコースティック(鉄弦)でもokの、飛び入り参加型ライブイベントです。チャージはなし、飲食代は各自が負担。お店に到着した順に、あのBITのステージで約10分間の演奏ができます。私は、昨夜初めて参加してきました。

ステージは、ライティングもPAもきちんとコントロールされていて、緊張感もたっぷり。人前で演奏する機会を楽しみにしているアマチュアギタリストたちにとっては、願ってもないイベントではないでしょうか。
昨夜演奏された方たちは、ナイロン弦:鉄弦=7:3くらいの印象で、クラシック優勢かな?という印象。普段あまり聴く機会のないアコースティックギターインストを聴けたのも、長い時間楽しめた要素のひとつかもしれないです。クラシックの方では、中~上級の方がほとんどでしたが、コンクールではないのですから、「まだ下手だから」とか「初心者はちょっと・・・」と思わずに、ぜひぜひ色々な方に参加していただきたいと思いました。ちなみに、「上手な人の後に弾くのは・・・」と思った方は、オーディエンスも少なめの早い時間に来店して弾くのも、ひとつの手段ですね。

「もう少し上手になったら弾きます」というセリフでは、一生、人前で弾くことはできません。
ちょっとそう思ってた・・・という初級(だと思っている)ギタリストの方も、ぜひ参加してくださいね。

さて、私も昨夜は飛び入り演奏に入れていただき、ソルの「メヌエット」を2曲、演奏しました。お借りした楽器は、ブログ「中里のひとり言」でおなじみ、中里さんご自慢の名器「アグアド」。音の粒が非常にまろやかで、まるで、ころころと手のひらを転がる真珠のよう。時間を経て洗練された木の温かみのある音色でした。感激です!今回の発見は、「マイクを通しても、良い楽器の音色は良い」ということでした。
演奏のほうは・・・・。飛び入りでも、、もっときちんとした演奏ができるように、精進しないといけないですね。今後も頑張りたいと思います。

というわけで、ギターインストナイト。次回の日程が決まれば、またブログで(または、サイドのスペースで)ご案内したいと思います。ぜひ「参加して」、楽しみましょう♪
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by yuko_kodama | 2007-01-17 13:26 | ライブ、コンサートの話

ギターカレンダー

2007年、明けましておめでとうございます。

新年になって、家の中で明らかに変わっているものは、カレンダーです。雑誌「現代ギター」の新年号に付録として付いていたカレンダーを、トイレに(笑)かけました。本当はレッスン室などにぴったりなのでしょうが、自宅でレッスンをしないし、部屋にカレンダーをかける習慣もないので。ちなみに、トイレにかけるにはぴったりの大きさでした。

最初雑誌を開いて付録のカレンダーを見たときには、正直、「こんなものつけるくらいなら、少しは値下げしてほしい・・・」なんて思ってしまったのですが、開いてみると意外と面白い。2ヶ月見開きで、都合6本の名工の手になるギターの写真があしらわれているのですが、面白いのは名器の写真よりもカレンダー部分に記されたギター関係者(作曲家、演奏家など)の生没年月日のほうです。ソル、アグアド、アルカスといった、クラシック音楽一般の世界からはほぼ無視されているようなギター作曲家・演奏家たちの生没年月日と、トイレに入るたびにご対面。2ヶ月はページが変わりませんから、そのうち覚えてしまいそうです。

こんなマニアックなカレンダーをトイレにかけて満足している私ですが、今年はまた、演奏も教授活動も、さらなる飛躍を目指して頑張りたいと思っております。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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by yuko_kodama | 2007-01-04 20:25 | その他の話