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スペインのフォリア

「スペインのフォリア」といえば、クラシックギター曲では、ポンセによる長大な変奏曲が有名でしょうが、それ以外の小品にもちょくちょくと顔を出す単語で、「スペインのフォリアって一体何?」と気になっていました。

そんな折、「面白いCDを見つけた」といって夫が買ってきたのが「LA FOLIA 1490-1701」というもの。一番古いもので1490年、その後の各時代の「フォリア」が、ヴィオラ・ダ・ガンバやギター、テオルボ、ビウエラなどの弦楽器、太鼓や鈴といったパーカッションなどの古楽器アンサンブルで収録されています。

コレを聴くと、あの「フォリア」のメロディはもちろんあるものの、実はフォリアは民族舞踊風のかなり激しい音楽と分かります。フラメンコのようにかきならされるギターと、裏拍でリズムを取る「シャーン」という鈴の音、曲によってはカスタネットの音色も高らかに入っています。「フォリア」の正体が分かり、なんだか嬉しくなりました。

バロック時代に入って、宮廷音楽が主流となる中で、「フォリア」も洗練されて、激しい面をそぎ落としていったのでしょうか。なにはともあれ、「フォリア」が大好きです。
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by yuko_kodama | 2006-11-16 12:41 | クラシック音楽の話

ギターかクラシックか

これを書いたら反感もあるだろうと思いつつ、敢えて最近思うことを書いてみます。

クラシックギターを弾く人を大ざっぱに分けたら
1.オーケストラなどを含むクラシック音楽が好きで、多くの楽器のなかのひとつとしてギターを選んでいる人
2.ギターという楽器が好きで、フォークやジャズ、ポップスなども含めたギター音楽をよく聴くという人
に二分できるのではないかと、感じることがあります。
もちろん、どちらが良い悪い、という話ではありません。単純に二分できるものでもないでしょう。二つのカテゴリーは、全く別に存在するものではなく、それぞれ重なり合った部分を持っているものだと思います。重なり合う部分が多い人もいれば、あまり重なっていない人もいるでしょう。ただ、話を単純化して、こうしたカテゴリー分けをした場合、私は間違いなく前者に入ります。

私が普段聴く音楽は、クラシック音楽に大きく偏っています。小さい頃ピアノを習っていたせいもあって、最初はショパンやモーツァルト、ベートーベンなどの有名なピアノ曲が多かったです。高校時代に、音楽の授業で初めてスコアを見ながらベートーベンの「運命」を聴いたのをきっかけに、オケの曲もよく聴くようになりました。同じく高校のときに、学校の課外教育で行われたコンサートで聴いたバッハの「無伴奏チェロ組曲第一番」に感激して、その後バッハのチェロ、ヴァイオリンなどの無伴奏作品をたくさん聴きました。ずっと、こうしたバロックからロマン派にかけての、「いかにも」なクラシック音楽が好きでしたが、ギターを弾くようになってさらに幅が広がりました。ファリャ、E.S.デ・ラ・マーサなどの印象派作品をきっかけにラベルやドビュッシーもよく聴くようになりましたし、ポンセやテデスコなどの近代的な作品をきっかけに、近代~現代の演奏頻度の少ない曲にもアレルギーがなくなりました。ギターに多くが編曲されているアルベニスやグラナドスのピアノ作品はもちろんピアノでよく聴きますし、ヴィラ=ロボスのギター以外の曲を聴いたりもしています。
こうして書いてみると、常に「クラシックギター作品」と「ギター以外のクラシック音楽」がリンクし合って、ぐるぐると循環していますが、足を「クラシック以外」の世界へ伸ばしてはいないようです。つまり、私はやっぱり「クラシック音楽」が好きなのだと思います。

私にとってはこれが当たり前なので、時々、他の人もそうだと勘違いをしてしまいます。そうすると、後者の「ギター好き」な人たちと、微妙に噛み合わなくなってしまったり、します。特に、演奏会のプログラムについての話をしているときに、この「ズレ」を感じることが多いように思います。以前に、「コンサートプログラム考」でも書きましたが、自分を含めてすべての人が満足するようなプログラムというのは、とても難しいことだと思います。ただ、求められるプログラムの根底には、最初に提示したような「クラシック音楽なのか」「ギター音楽なのか」という好みのズレが影響しているように思いました。

最終的には、こんなことをぐちゃぐちゃと言うよりも、「どんな曲でも構わない。あなたの演奏ならば」と言われるようなギタリストになれれば最高なんですけど。
(結局、イマイチまとまらなかったなぁ。)
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by yuko_kodama | 2006-11-15 16:31 | クラシック音楽の話

クラスタライブ、無事終了!

11月10日(金)、クラスタにて行った楠幸樹くんとのジョイントライブが無事終了しました。(→クラスタHP:写真付ライブレポートがご覧いただけます!)


d0030554_225641.jpg当日は、多くの常連のお客さまに囲まれて、和やかな雰囲気のライブとなりました。皆さん、クラシックギターが大好きな方ばかりなので、とても緊張しますが、集中して聴いてくださっているのが分かるので、演奏する側も「ノって」演奏することができます。演奏活動を始めたばかりの頃から応援してくださっている方もいるので、成長が感じられるようなライブをお届けできたら、と思っていますが、どうでしょう?
ぜひ感想などお寄せいただきたいと思います。

この日は、ルネサンスから現代にいたるまで、幅広い曲をお届けすることができました。私のソロは、古典からロマン派にかけてのもので、クラシックギターの代表的なレパートリーばかりです。楠くんのほうは、ブローウェルやシネーシ、プホールなど、現代の人気作曲家のものを集めての好演でした。最後のデュオではポップス風の曲も結構入れたので、最終的には聴きやすく楽しめるプログラムになったと思います。

ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました
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by yuko_kodama | 2006-11-12 18:38 | ライブ、コンサートの話

明日はクラスタでライブです

明日、国分寺のクラスタにてライブです。

クラスタは小さなライブハウスですが、その分ギターの生の音色がそのままお客さまに伝わる、理想的な環境です。お客さまと目が合ってしまうほどの距離での演奏は、正直言ってかなりのプレッシャー。でも、成功したときの一体感は他では得がたいもので、私はこの場所をとても大切に思っています。

明日のライブは19:30スタート。
頑張ります。
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by yuko_kodama | 2006-11-09 23:56 | ライブ、コンサートの話