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続フィギュアスケート

昨日に引き続き、フィギュアスケートの話題です。女子シングルのフリーが行われて、安藤美姫選手が見事な優勝を決めました。おめでとうございます!

安藤選手のフリーのプログラムは、メンデルスゾーンの「バイオンリン協奏曲」。クラシック好きの間では、通称「メンコン」と呼ばれる超有名曲です。哀愁に満ちたイントロのメロディ、たっぷりとヴィルトゥオージティが堪能できる情熱的なヴァイオリンソロ・・・・どこを切り取ってもドラマチックなこの曲で、最高の自分をアピールしての優勝でした。

得意とするジャンプの失敗が響き、惜しくも3位となってしまった浅田真央選手。FPは「チャルダーシュ」(モンティ)でした。これもヴァイオリンの曲で、ゆったりとしたメロディから始まり、最後はジプシー風の速弾きで限界に挑戦!みたいな曲です。次の試合では、勢いのあるこの曲にのって、ジャンプを次々と決めてくれることと思います。

大逆転で2位にすべりこんだ、今年の世界選手権女王のキミー・マイズナー選手。「フラメンコ」というタイトルで数曲を組み合わせてのプログラムでしたが、スローパートにはなんと「アルハンブラの思い出」(ターレガ)の中間部(長調に転調している部分)が使われていました。ギターファンでなくとも知っているあの美しいメロディがしっとりと流れる中で、ポーズの美しいスパイラルなどを決めていました。あらためて、この曲が好きだなーと思いました。

ところで、プログラムの選曲はやっぱりコーチが決めているのでしょうかね?偏見かもしれないけれど、ロシア系のコーチはクラシックの曲を選ぶ傾向にあるような気がするのです。昨シーズン、荒川静香選手のコーチを務めていたニコライ・モロゾフコーチが、今年は安藤選手のコーチを務めています。荒川選手は、オリンピックでは(このプログラムのおかげで日本中の人が大好きになってしまった)オペラ「トゥーランドット」から「誰も寝てはならぬ」を中心に編曲されたものを使用していましたが、その前はシーズンを通して「幻想即興曲」(ショパン)、「パガニーニの主題による狂詩曲」(ラフマニノフ)を使っていました。どちらも、今シーズンの安藤選手の曲と共通する、有名で感動的なメロディを持ったクラシック曲、といえます。勝利の秘密は、選曲にもあるかもしれませんね。
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by yuko_kodama | 2006-10-30 00:22 | クラシック音楽の話

大好きなフィギュアスケート

今年の冬季オリンピックでも盛り上がったフィギュアスケートの大ファンです。話題になっている男女シングル以外にも、ペアやアイスダンスも好き。ファン歴もかなり長いです。伊藤みどり選手が若手と言われた頃には、もうすでに大好きでしたから!

今年のグランプリシリーズが開幕して、今日は民放のテレビ放送を観戦。出場スケーター全員を見られないのは残念ですが、話題の選手は大活躍でしたね。このブログは音楽の話題を中心に記録しているので、今日は出場選手の曲をチェック!

昨シーズンは、浅田真央選手がショートプログラム(SP)で使った「カルメン」(ビゼー)。今年は、男子シングルのエバン・ライザチェック選手がフリープログラム(FP)で、女子シングルのエミリー・ヒューズ選手がSPで使用しています。ビゼーのオペラ「カルメン」には、有名で耳慣れた曲が多く、またストーリーもドラマチックなので、見ている私も感情移入がしやすいです。勇壮な「闘牛士の歌」や、静かで美しい「間奏曲」「花の歌」、色っぽい雰囲気の「ハバネラ」などなど、雰囲気の異なるメロディがもりだくさんです。私も参加するギターアンサンブル“カンパニージャ”では、手塚健旨先生の編曲された「カルメン幻想曲」をレパートリーにしているので、思い入れも格別です。

エキゾチックな雰囲気も、スケートで好んで演出されます。例えば、フラメンコなどの動きを取り入れたスペインもの。昨シーズンは、村主章枝選手がSPで「フラメンコ」というプログラムを踊っていました。今年は女子シングルのサラ・マイヤー選手が、あの「アランフェス協奏曲」(J.ロドリーゴ)をSPで踊っています。アランフェスといえば、使われるのはもっぱら第2楽章の切ないメロディ・・・と思いきや、マイヤー選手のプログラムは、躍動感あふれる第1楽章を中心に編曲されたものでした。曲を良く知る私たちギターファンには、かなり違和感のあるつなぎ方で、しかもオケパートが中心に編曲されているのが残念ですが、それでも大好きな曲を選手が踊ってくれるのは、見ていて応援したくなります。

ミキティこと安藤美姫選手の今シーズンのSPも、エキゾチックなプログラム。東洋風の踊りの動きを取り入れた振り付けの、「シエラザード」(リムスキー・コルサコフ)です。「シエラザード」も私は大好き。オリンピックでは力を発揮できずに終ってしまった安藤選手ですが、今シーズンは気合が入っていて、曲に合った素晴らしい演技力をみせてくれました。

注目の浅田真央選手は、シンプルなピアノ・ソロでショパンの「ノクターン Op9-2」。子供っぽさを一掃して大人らしい演技を目指したそうですが、音が少なくシンプルであるために、彼女のきらきらした才能がより一層きわだって感じられました。私にとってショパンのピアノ曲は、子供の頃ピアノを習っていた時からの憧れで、中でも大好きなワルツとノクターンは今でもよく聴きます。ノクターンは、有名な「9-2」以外にも、しっとりとした素敵なメロディの曲が多く、ちょうど今の季節、秋の夜長にぴったりだと思います。

一足先に優勝を決めた男子シングルの織田信成選手。フリーのプログラムはチャイコフスキーの「交響曲第4番」でした。なんて渋いのでしょう!!チャイコは、第4番ももちろん有名ですが、誰でも知っているのはやはり「悲愴」という副題のついた「第6番」のメロディでしょう。「悲愴」ほど有名な聴かせどころのないこの曲でも、会場のお客さんを十分に魅了した圧倒的な実力に拍手というほかありません。

ぱっと覚えているだけ復習しても、これだけのクラシックの名曲が使われています。
明日は女子シングルのフリーが放送されます。フリープログラムではどんな曲が登場するのか、それも楽しみにしながら、また観戦したいと思います。
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by yuko_kodama | 2006-10-28 22:50 | クラシック音楽の話

リハでした

今日(もう昨日だ!)は、来月10日クラスタでのライブでやるデュオ曲のリハーサル。
練習バッチリでやってきた楠くんに比べ、私は前回から進歩ナシ。マズイ、これではイケナイ!

今回やる曲は、初めての曲が半分以上で、しかも、私にとってはソロでもレパートリーの少ない古楽系の曲が多いです。技術的には、特に超絶技巧という感じではなく、譜面を見れば弾けるので、さらりと流してしまっていたのですが、「これじゃ、イカンなー」と思ってよ~く楽譜を読んでいくと、かなり奥が深いことが分かってきました。やはり、弾くだけじゃなくて、楽譜を「読む」時間も大切だなと、当たり前のことを思い出しました。

そういえば、以前にこのブログでも紹介した「のだめカンタービレ」。すでにお読みの方はなるほど~と思ってもらえると思うのですが、13巻か14巻くらいの話で、のだめが、バッハの平均率クラヴィーア曲集を練習するエピソードがありますよね。彼女は学校(パリのコンセルヴァトワール)の先生にアドバイスをもらい、曲の各声部(ソプラノ、アルト、テノール、バス)を一声づつ順に歌いながら他の声部を弾く、という練習をします。
これ、私も留学時代にやりました。もちろん曲は違いますけどね。すっごく難しかったです。
で、今日これをふと思い出したわけです。単純にメロディと伴奏に分けることができない今回の曲には、この練習がぴったりじゃないかと。

やってみると、しばらくさぼってたおかげで、全然他声部を歌えなくなっていました。でも、コツを思い出すとどんどん出来てきます。そして、一度さらってしまうと、ウソのようにいくつもの声部が立体的に自分の耳に響いてきます。不思議ですね。出ている音は同じなのに。

全部の曲をさらうまでには、まだ時間がかかりそうですが、この成果をライブでお届けできたらと思います。
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by yuko_kodama | 2006-10-28 00:54 | ギター音楽の話

ライブのお知らせ

急に寒くなってきました。10月も終わりに近いのだから、当然かもしれません。

さて11月のライブのお知らせです。
11月10日(金)、国分寺クラスタにて、若手イケメンギタリスト楠幸樹さんとジョイントライブを行います。それぞれのソロのほか、デュオも充実のプログラムを組んでいますので、お誘いあわせの上、ぜひお運びくださいませ。

前半のデュオでは、ダウランドやテレマンといったルネサンスから初期バロックにかけての作品を演奏。続いて、児玉ソロではソルの古典作品、ターレガやバリオスといったロマン派の作品をお楽しみいただきます。
後半は楠ソロで、プホールやシネーシなどの現代作品を中心に迫力あるプログラムでスタート。最後に再びデュオで、江部賢一氏編のポピュラー作品を演奏。定番になったヨークの「三千院」ももちろんやります!

時代を追った音楽の変化を一晩で楽しめる企画になっています。
お席が限られていますので、ぜひご予約の上おでかけください。
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by yuko_kodama | 2006-10-25 17:21 | ライブ、コンサートの話

もしも歌が歌えたら

私が習慣的に毎朝聴いているラジオ番組、NHK-FMの「ミュージック・プラザ」。
先日のこの番組で、「もしも歌が歌えたら」という題の、とても面白い企画が放送されていました。内容は、3大テノールの一人としても有名なスペインの歌手ホセ・カレーラスの美声で、数々の耳慣れたクラシック音楽を歌い上げてしまう、というもの。歌の後には、必ず原曲をかける、というのがまた楽しい。カレーラスは、歌曲以外の音楽に歌詞をつけて歌ったものをレコーディングしていて、私もそうしたCDの1枚を聴いたことはありましたが、この朝聴いたものは、どれも初めて耳にするものでした。

例えば、グラナドスの「スペイン舞曲第5番」。これに、アンダルシア讃歌といった内容の歌詞をつけて、カレーラスがあのメロディを切々と歌う。歌のあとに、ピアノ伴奏でのヴァイオリンン版、さらにギターソロ版が放送され、最後にデ・ラローチャの演奏によるピアノ原曲が放送されました。歌を1度聴いてしまうと、ピアノ演奏のなんとあっさり聞こえることでしょう。
他にも、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」の切ないメロディや、チャイコフスキーの交響曲第4番「悲愴」の泣けるメロディなどなど、誰もが1度は耳にしたことのある有名なメロディが次々に登場しました。

こうして様々な曲を歌で聴いてみると、人間の声の持つ表現力の豊かさに脱帽せざるを得ません。感情を表現したいときには、声ほど直接的な手段はないのでしょう。そういえば、以前にハビエル・ガルシア・モレーノのマスタークラスを受講した時に、彼は「どんな楽器の演奏も、究極的には人間の声(歌)を真似る、そしてそれを超えることを目的としているんだ」と、歌わせる演奏の大切さを語っていたっけ。ああ、歌って素晴らしい。

歌えない私は黙々と、ギターを歌わせるための勉強を続けるしかないのですけどね。
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by yuko_kodama | 2006-10-19 18:40 | メディア(番組・記事)紹介

川崎教室がスタート!

今月15日(日)、私の担当する「はじめてのギター」講座が、読売・日本テレビ文化センター川崎にてスタートしました。以前、同じ読売の蒲田センターで開講していた講座ですが、蒲田センターの閉鎖にともない、川崎へ移設されたものです。蒲田からずっと継続されている受講生の皆さんはもちろん、さらに新しいお仲間を加えて、講座は大変賑やかになりました。

川崎センターは、川崎駅の駅ビル「BE」の5階に、新規にオープンしたばかり。内装もキレイで、まだ建材の新しい匂いがしています。教室も、今までと違って個別に温度調整ができるエアコンもあり、夏の「寒い」や冬の「暑い」も解消されました。少しせまくはなりましたが、5線の書かれたホワイトボードなど、音楽室らしい雰囲気です。人数が増えると、グループレッスンは大変ではありますが、受講生の満足度が今までと変わらないよう、方法を考えながら今後もレッスンに力を入れたいと、気持ちを新たにしています。

ところで、川崎駅といえば、最近ちょっとしたブームみたいですね?駅前に高層マンションがいくつも建設され、1日では回りきれないほど広いショッピングモールも新規オープンしているそうです。もともとが映画の街で、映画館もたくさんあるようです。受講生の中には、「帰りに映画を見ようかな」なんていう人も。羨ましい!
昼から夕方まで3クラスを担当している私は、ゆっくり川崎を楽しむ時間がなかなかとれそうにないですが、こうなったら苦手な早起きを決行して、クラスの始まる前の午前中にでも再開発された川崎を偵察にいかなくては、と思っています。
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by yuko_kodama | 2006-10-18 17:00 | ギター教室の話

女性ギタリストのライブ~コスモスの咲く夜

d0030554_1324885.jpg10月11日(水)、曙橋のライブハウス「バック・イン・タウン」にて、女性ばかり4人のギタリストが集まってライブを行いました。
営業部長のプリンセスピンクさんをはじめ、それぞれが集客活動に励んだ結果、予約なしのお客さまも含めて56名という、ほぼ満席の状況となりました。

d0030554_13183817.jpgライブは私とプリンセスピンクこと椎野みち子さんとの二重奏でスタート。ふんわりとした雰囲気の「夕海月」(ゴンチチ)と、がらっと雰囲気が変わった「四月のタンゴ」(プホール)の2曲を演奏しました。ステージへ出る前は、私のほうが落ち着いていた感じでしたが、満席のお客さまに圧倒されてあっという間に緊張・・・。ステージではピンクさんのほうがむしろ落ち着いていたようです。予定していた「ハンカチプリンセス」(昨今話題の「ハンカチ王子」にちなんで)の紹介トークも、すっかり忘れてしまって、せっかくの汗をふくプリンセスの演技が台無しに。。。。とほほ。

その後、引き続き私のソロ演奏で、ターレガの「アルハンブラの想い出」、「アラビア風奇想曲」、バリオスの「ワルツ第3番、第4番」の4曲を演奏しました。緊張が抜けず、思うような演奏ができませんでしたが、それでも一生懸命「伝えたい!」という気持ちが途切れないように演奏しました。まだまだ修行不足を実感しました。

続いて、佐藤真澄さんが、「コユンババ」(ドメニコーニ)、「朱色の塔」(アルベニス)、「ブエノスアイレスの冬」(ピアソラ)という、とても硬派な選曲でステージに登場。確かなテクニックと、持ち前の線の太さで、素晴らしい演奏を披露してくださいました。佐藤さんは、会社員としてお勤めの傍ら、ギターを演奏なさっています。いったい、いつ練習したらこんなに弾けるの?と思います。「ブエノスアイレスの冬」は、四季のなかでも特に私の好きな曲。しっとりとした大人の雰囲気がよく出ていて、佐藤さんの雰囲気にぴったりの1曲だと思いました。

後半は、村上尚代さんのソロでスタート。クラシックからフラメンコ、ボサノヴァと、驚異的なレパートリーを誇る彼女が、今夜はライブハウスという雰囲気に合わせて、ボサノヴァを中心としたノリのよい選曲で演奏をしてくださいました。終演後、しきりに失敗を反省していた村上さんですが、演奏を聴く限りでは、そんなことは微塵も感じさせませんでした。さすがステージを多くこなしている経験がモノを言っているのでしょう。聴衆も、前半とは全く雰囲気の違ったステージを楽しめたと思います。どんな状況にもぴったりの選曲で応じられる幅の広さは、彼女の宝でしょう。

ソロの後は、引き続き椎野さんとのデュオで「オーバー・ザ・レインボウ」。こうした軽めのポップスは、生音よりもむしろ、今夜のような少しリバーブのかかったPAで聴くと、ぐっと雰囲気が良くなるような気がします。クラシックギターを聴きなれている人は、とかく「生音主義」になりがち。もちろん、ギター本来の音は生で聴かなければ分かりませんが、PAを入れた時には、それでしか作り出せない雰囲気というのも、またあると思います。たまには、食事の騒音や、ちょっとしたお喋りに気を使わず、のんびりと雰囲気を楽しむ「ライブスタイル」を満喫してくだされば、と思います。

最後に満を持して登場したプリンセスピンクさん。ソロ演奏は、彼女の定番である「バーデンジャズ組曲」(イルマル)、「ソナタ第3番」(ポンセ)、「リブラ・ソナチネ」(ディアンス)です。先日のランチライブでは、なぜかガチガチに緊張していた椎野さんですが、今夜のステージは迫力満点。彼女が伝えたい想いが、曲にノッっていきいきと表現されていて、素晴らしい出来映えでした。彼女のアピール力抜群の演奏表現を、私も自分のものにできたら、と思います。

最後は、四重奏で「しゃぼん玉変奏曲」(藤井敬吾)。4人であわせたのは今日が初めて、でしたが、馴染みのあるメロディと美しい変奏が、アンサンブルを助けてくれました。何かと気の合う4人。これからもレパートリーを増やして、また4人でのアンサンブルに挑戦できたらいいな、と思います。

昨今は、村治佳織さんらをはじめとして、世界で活躍する女性のギタリストは決して少なくありません。けれども、それはクラシックギターという限られた世界での話で、ジャズやポップスなどを含めた広い音楽の世界では、女性のギタリストはまだまだ珍しい存在です。当然、コンサートホールではなく「ライブハウス」という場所でも、女性ギタリストの出演は稀なことのようです。そうしたいきさつから、「女性のギタリストばかりを集めた企画を」という話が持ち上がり、今回のライブ開催というはこびになりました。企画を発案し、多大なご協力を頂いたバック・イン・タウンの安井プロデューサーには、この場を借りて深い感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。本当にありがとうございました。

そして、会場を満席にしてくださったお客さま、お一人お一人に、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
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by yuko_kodama | 2006-10-12 13:46 | ライブ、コンサートの話

アーメット・カネッチ&アンサンブル“カンパニージャ”

10月にはいって、はや10日。すっかりブログもご無沙汰していました。

さて10月8日(土)、渋谷駅からほど近い(と言われていた)ケアコミュニティ美竹の丘ホールにて、トルコから来日中のギタリスト、アーメット・カネッチ氏のリサイタルが行われました。コンサートの前半は、アンサンブル“カンパニージャ”が前座をつとめました。

今回のホールは、渋谷区の老人施設に併設されている多目的ホールで、とても新しくきれいな場所です。ステージでの音響もよく、手元の音がよく聞こえるのが嬉しいです。ホール内も、残響は少ないものの、ギター演奏にはほどよい大きさです。営利目的のコンサートは、原則として出来ないようで、残念です。(今回は、トルコ大使館の応援により実現しています。)

コンサートは、アーメット・カネッチ&手塚健旨 のギター二重奏で開演。その後、女性合奏で、トルコ民謡「アイ・グース」や日本民謡が演奏され、さらにカネッチ氏をソリストとしてヴィヴァルディの協奏曲が演奏されました。
その後、カンパニージャの全体合奏で、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」から「マーチ」と「花のワルツ」の2曲、そしてビゼーのオペラ「カルメン」をメドレーに編曲した楽しい「カルメン幻想曲」(手塚編)から、有名な「ハバネラ」「間奏曲」などを含む第2楽章、「闘牛士の歌」をメインにした第3楽章。最後に、スペインの音楽パソドブレの有名なメロディ、「エスパーニャ・カーニ」が演奏されました。

後半は、カネッチ氏のリサイタルです。
彼の持ち味は、ふくよかでやさしい音色と豊かな叙情性です。ハーモニーの響きを大切にする演奏スタイルで、決してキツイ音でがんがん弾くようなことがありません。まさに「ギターを奏でる」といった感じ。トルコ民謡の不思議なメロディに添えられる美しいハーモニーが、エキゾチックな雰囲気を盛り上げます。押しつけがましさが全くなく、自然と音楽に惹きこまれる・・・そうした魅力に溢れていました。
有名で有能なギタリストは世界中にたくさんいますが、彼のような独自の世界を持っている「オンリー・ワン」ギタリストは、なかなかいないでしょう。貴重な演奏会だったと思います。会場はほぼ満席で、終演後は「ブラボー!」が飛び交い、アンコールを求める拍手が続きました。求めに応じて、簡略版「アストゥリアス」(中間部なし)を演奏してくださいました。

来日直後とあって、時差ぼけなど体調面は万全ではなかったようですが、素晴らしい演奏でした。ありがとうございました。またの来日を期待したいと思います。
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by yuko_kodama | 2006-10-10 10:05 | ライブ、コンサートの話