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「技術は練習で磨く」by マグジー・ボーグス

5月になりました。
急な暑さや雷雨など不安定な気候ですね。
私は4月後半から少し風邪をひいていましたが、ようやく元気が出てきました。

今日はゴールデンウィークの谷間。横浜教室はセンターの休館日にあたり、レッスンはお休みです。久しぶりにNHKのお気に入り番組「奇跡のレッスン」を録画視聴しました。今回のコーチは元バスケットボール選手マグジー・ボーグスさん。NBA史上最小の身長160cmながら14年間にわたりプロとして活躍した偉大な選手だったそうです。

今回のレッスン中、私の心に最も響いた言葉は「技術は試合で磨かれるんじゃない、練習で磨くんだ!」というもの。音楽でも同じことが言えると思いますが、「本番こそ最高の練習」という言葉も聞きますね。どういうことなのでしょう。私なりの考えです。

「本番こそ最高の練習」というのは、間違いではありません。そういう言葉を実際のプロ講師や演奏家からも聞きますし、私もそう思います。けれども、それが何の練習なのかを勘違いしてはいけません。

本番で練習できるのは、実際の聴衆を前にしての音楽的なコミュニケーションです。それは自宅の練習ではシミュレーションにしかなりませんし、10回本番があれば10通りの違うやりとりになり得るものです。本番の経験を重ねることで勉強するしかありません。そして、そうした本番での経験を学ぶためには、演奏の基本的な技術を「練習で」磨くことが大切なのです。

日々自分なりの課題に向き合って真摯に練習を重ねることで、本番では自信を持って演奏できるようになります。自信が本番での集中力になり、良い緊張感になり、一期一会の演奏を生み出します。その成功経験こそが、本番で得られる最高の成果です。良い本番を繰り返すことが「最高の練習」であり、本番で失敗を繰り返すことは何の練習でもありません。(「次こそは!」というモチベーションを得られることはあっても、それを「最高の練習」とは言えないと思うからです。練習の伴わない状態での本番はとても危険だと個人的には思います。)

プロの話ではありません。年齢も経験も技術レベルも関係ありません。その人なりに、自分に合った課題をクリアするための練習をきちんとしましょうね、という話です。そして、何のために練習するのか。それはもちろん、本番で聴衆にきちんと自分の演奏を届けるためなのです。

さあ、私も練習しよう!!!
そう思った5月1日です。







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by yuko_kodama | 2017-05-01 14:01 | メディア(番組・記事)紹介

奇跡のレッスン

NHKで日曜日の深夜に放送されている「奇跡のレッスン〜世界の最強コーチと子どもたち」を毎週楽しみに録画視聴しています。この番組ご存知ですか?

http://www4.nhk.or.jp/wonderlesson/

世界で活躍する超一流のコーチを招いて子どもたちが一週間のレッスンを受け、その変化を追うドキュメンタリーです。前後編各一時間で、二週で完結します。
NHKでは以前にも、その世界の第一線で活躍する先輩が母校にて出張授業をする「課外授業 ようこそ先輩」という番組があってこれも好きだったのですが、一流に触れることで自ら変化し学ぶ子どもたちや、子どもと交流する『先輩』のありのままを温かい雰囲気で伝えていた「ようこそ先輩」よりも、よりコーチングそのものと、教え方による子どもたちの成長にフォーカスされたこの「奇跡のレッスン」は、指導者のはしくれとして、見ていてとても興味深い内容に溢れています。

先週の放送は卓球の五輪メダリスト水谷隼選手を育てたコーチで、今夜の放送はその後編です。

「才能はトップになるための必要条件じゃないよ。」
「自分で考えられるようになるための指導をしなくては。」

ほかにも色々ありました。
今夜の後編も、心に残る名言を楽しみにしたいと思います。


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by yuko_kodama | 2016-12-18 11:57 | メディア(番組・記事)紹介

アリリオ・ディアス氏の思い出

もう10日も前になりますが、ベネズエラの偉大なギタリスト、アリリオ・ディアス氏が他界されました。富川勝智氏のブログ記事です。

http://guitar.livedoor.biz/archives/52627953.html

アリリオ・ディアスへの敬意に溢れた素晴らしい記事。彼の業績が分かりやすくまとめられているので、ぜひご一読を。

私はアリリオ・ディアス氏の演奏を、おそらく1997年かな?1999年?どちらかの年に、スペインのリナレス(言わずと知れた巨匠セゴビアの生地です)にて聴いています。私にとってディアスの生演奏はこれが最初で最後でした。70歳過ぎだったと思います。年齢のためもあり、録音で聴いていたような往年の超絶技巧は聴かれませんでしたが、太く、でも澄んでいて芯のある音色は、唯一無二と思われました。そして、プログラムがベネズエラ・ワルツになると、水を得た魚という言葉がぴったりくる、体の中から音楽が溢れ出てくるような演奏に。それは恐らくご本人も、そしてもちろん聴衆も、年齢を忘れて音楽に浸ることのできた時間でした。

終演後のパーティでの、ぎゅっとハグしてくれたツーショット写真が私の宝物としてアルバムに残っています。ここで公開しようかなと思ったのですが、宝物なのでやめました(笑)。今見ると、自分も若い。あの時から20年弱。天国の巨匠は、私の中ではあの時の70歳の笑顔のままです。ご冥福をお祈り申し上げます。
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by yuko_kodama | 2016-07-15 22:10 | メディア(番組・記事)紹介

7本指のピアニスト

お久しぶりです。
暑い日が続いていますが、連日猛暑日だったお盆前よりも体は楽ですね。
皆さまは、いかがお過ごしですか?

さて、久々の更新は新聞記事についてです。朝日新聞デジタル版のリンクはこちら。

http://digital.asahi.com/sp/articles/DA3S11921194.html

※無料登録で全文お読み頂けます。

朝日新聞の「ひと」欄は、目を通したくなるような魅力的な人物を扱っていることが多く好きです。今朝の記事は、7本指で演奏活動を続けるピアニスト、西川悟平氏の紹介でした。見出しに「7本指」とあるのを見て、先天性の障害か、脳卒中などによる後遺症をまず思い浮かべましたが、記事を読み進めるとジストニアによる運動障害でした。ピアノを始めたのは15才とのこと。

ジストニアとは、近年になって解明されつつある神経系の病気による運動障害です。演奏家にも多く発症し、ギタリストでもこの病気を公表される方も出てきました。ピアニストやギタリストでは主に指に症状が出て、不自然に曲がったり、逆に突っ張って曲がらなくなったり。程度には差がありますが、演奏に大きく支障をきたします。西川氏も左右どちらかの手指に症状が出て演奏不可能となったところから、リハビリと独自奏法の考案により復活。現在は指導の傍ら、ジストニアの治療法確立のためのチャリティーコンサート他、演奏活動もこなしていらっしゃるとのこと。その、ピアノに捧げる情熱に心を打たれます。

それでも、ピアノは何とかなるからいいですね。ギターでは、右手と左手は互いに補い合うことが出来ませんから、もっと問題は難しくなります。舘野泉氏などは「左手のピアニスト」として有名ですが、ギターでは片手が不自由であれば演奏を断念せざるをえません。

と、話があっちこっち行ってしまいましたが、なかなか興味深い記事でしたので、ご紹介させていただきました。
















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by yuko_kodama | 2015-08-19 21:28 | メディア(番組・記事)紹介

音楽は言葉を超える

今朝の朝日新聞デジタル版

http://digital.asahi.com/sp/articles/ASH5D4H0XH5DUTIL016.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_ASH5D4H0XH5DUTIL016

記事の内容というより、紹介されている動画が気になり見てみたところ、音楽教室のCMでした。かなり話題になっていたようですね。私は今日初めて知りました。「泣けると評判」とあったので、泣くもんか!と思って見たのに、それはもう、恥ずかしいくらいボロボロ泣いてしまいました。良かった、1人の時間に見て。

私も音楽教室の講師を初めて、途中ブランクもありながら、かれこれ10年が過ぎました。大人の生徒さんは、色々な理由で習いに来られますが、CMにあるような動機は、今のところ経験していません。でも、動機はともかく、習っていれば、そして上達してくれば、どこかしらで弾く機会は巡ってくるものです。これまでにも、家族の食事会で1曲弾きたい、などのリクエストで、普段はレッスンしないポピュラーな楽曲に取り組んだことが何度かあります。今も、秋に弾く機会があるので、という方が、本番までに数曲のレパートリー獲得を目指して頑張っていらっしゃいます。お手伝い出来ることを嬉しく思います。

音楽教室の日常には、CMのような劇的なことは起こりません。でも、毎週欠かさず出席してくださる生徒さん方が、いつかこんな機会を得て、言葉以上に音楽で伝えられるような経験をしてくれたら最高だなと、今日あらためて、自分の仕事に誇りを持ちました。

東山堂CM

披露宴編
http://youtu.be/-09dRyIG9bU

千葉次郎の挑戦
http://youtu.be/V9I6L_4NDPY

動画視聴の際には、お一人でこっそり見ることをお勧めします(笑)









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by yuko_kodama | 2015-05-14 10:17 | メディア(番組・記事)紹介

音楽は心と脳を育てていた

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吉井妙子 著
「音楽は心と脳を育てていた〜ヤマハ音楽教室の謎にせまる〜」

久々に本を買いました。軽いタッチのノンフィクション。ざっと一読して、タイトルから想像したほどの大きな「謎」もなければ、「謎解き」もなかったのですが、もう少し深く読んでみたい箇所もある、とりあえずは興味深いといえる本です。

レッスンに役立つヒントがあるかな、と思って買ったのですが、むしろ日々の育児に役立ちそうな、というより、日々の育児を反省させられるような、育児書的記述も多かったです。

私自身は、ヤマハ音楽教室の幼児科を修了しています。私の長女も、昨年の秋に幼児科を修了しました。
幼児科というのは、4〜6才児向けの2年間のコースで、2年間の課程を修了する頃には、絶対音感、鍵盤演奏の初歩(簡単なメロディと伴奏の両手演奏)、簡単な読譜、先生の伴奏に合わせて弾くというアンサンブルの基本、などが概ね身についてしまう、結構すごいコースです。

ちなみに、娘を受け持って下さった講師の先生によると、だいたいの感触では90%くらいの子は幼児科で絶対音感を身につけている、とのことで、娘が受講したグループレッスンのクラスメイトも、5人全員が先生のピアノの音を「ドレミ」で言い当てられるようになっていました。ヤマハのメソッドの確かさは、身を以て実感しているところです。

さて明日は横浜教室のレッスンです。
幼児科のメソッドが通用しないシニア年代の方に、私は私なりのアプローチで向かい合いたいと思います。














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by yuko_kodama | 2015-04-12 20:29 | メディア(番組・記事)紹介

音楽がある、もう一人じゃない

今朝の朝日新聞デジタル版の記事です。

音楽がある、もう一人じゃない

彼女にとってはたまたま音楽だったのでしょうが、それがスポーツであったり、何か他のことである人もいると思います。でも、何であれ、辛い時に自分を支えてくれるもの、人や社会と繋ぎとめておいてくれるもの、を持つことは大切なことなんだなあと思わせられる記事でした。

音楽を教えるものの一人として、心に残しておきたい記事です。












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by yuko_kodama | 2015-03-07 10:20 | メディア(番組・記事)紹介

NHK FM 「名曲リサイタル」

本日(あ、昨日になっちゃってる!)、NHK FM 「名曲リサイタル」に、ギタリストの宮下祥子さんが出演されていました。「こういう情報は事前にアップしてください!!」というお叱りの声が聞えそう・・・。そのとおりですね。申し訳ありません。

宮下祥子さんは、札幌市在住のギタリストで、スペイン・リナーレス市で行われた「アンドレス・セゴビア国際ギターコンクール」に日本人最高位の2位入賞を果たされている、実力派ギタリストです。今日ご出演の「名曲リサイタル」は、クラシック音楽界で活躍している若手音楽家の演奏とトークをスタジオで公開生収録し、後日放送するという番組で、ギタリストでは大萩康司さんなども出演されていた記憶があります。

公開生収録ですから、当然、聴衆を前にして演奏する「リサイタル」なわけで、それもNHKから全国に放送されるとなれば、相当に緊張を強いられそうです。放送を聞くと、冒頭の挨拶のあたりはかなり緊張されているようなご様子がうかがえましたが、演奏をはさんで次第にリラックスされたようで、宮下さんの気さくなお人柄がよく伝わるトークも、とても楽しいものでした。演奏は、そのような緊張感の中で弾かれたとは思えないほど堂々とした素晴らしい音楽を奏でていらっしゃいました。

クラシックギター界からは村治佳織さんを始め若手の演奏家が多く育ち、しばらく前からメディアでの露出も増えてきています。そこで今日のラジオを聞いて、テレビとラジオの音質の差に愕然としました。テレビでは、ギターの良さは伝わりにくい気がします。特にハーモニクスなどは、打撃音しか聞えない感じで物足りないですね。私は詳しくないので分かりませんが、同じ電波にのってやってくるものでも、そうとうに仕組みが違うのでしょうか・・・。

私がスペイン留学をしていたときに、短期滞在でやってきた宮下さんとご縁があり、一緒に数日を過ごしたことがありました。当時は、今思うと失礼なほど、本当に親しくさせていただいて、今でもとても良い思い出になっています。私などからは、雲の上の存在になってしまったようにも感じられますが、またお会いできる機会を楽しみにしています。今後のご活躍を心からお祈りしています!!
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by yuko_kodama | 2008-09-21 01:14 | メディア(番組・記事)紹介

NHK FM 「ミュージック・リラクゼーション」

私は家事などをしている午前中、よくNHK-FMを聴いています。長寿番組が多い同局ですが、比較的新しいのが、「ミュージック・リラクゼーション」という番組で、月曜~金曜の深夜24:00から50分間、眠りにつくまでのひと時に「癒し」をテーマに集めた様々なジャンルの音楽を流しています。私はこの本放送ではなく、翌日午前中の再放送をよく聴いています。クラシック音楽も半分くらいは流れますが、ポップス系の曲も多く、歌ナシにアレンジされたものが流れます。アレンジが結構面白くて、胡弓や筝、尺八などの楽器で演奏されたものもあり新鮮です。入眠を促すリラクゼーションが目的なので、テンポが緩やかで落ち着いた雰囲気の曲を選んでいるようです。

そこで興味深いのは、クラシックギターで演奏されている曲がかなりの頻度で流れていること。もちろんピアノやバイオリン、フルートなどで演奏されている曲も多いですが、世間一般の知名度や楽曲・演奏家の多さ、コンサートの数などを勘案すれば、この番組における「クラシックギター比率」はかなりのものだと感じます。確かにギターの音色には、ピアノやバイオリンのような華やかさがない分、目の前にいる相手に聴かせているような親密さと温かさがあるかもしれません。それが「癒し」の雰囲気に通じるのでしょう。掃除や洗濯をしながら、ふと耳に入ってくる聴きなれた音や曲に、思わず家事の手をとめて聴き入ってしまうこともしばしばです。

そういえば同じくNHK-FMで、この春に司会者を一新してスタートされた「気ままにクラシック」という番組には、やはり「癒される曲」を視聴者から募る「名曲温泉」なるコーナーがあって、最近では「カバティーナ」(マイヤーズ)、「クリスマスの歌」(バリオス)などが、相次いで紹介されました。どちらも司会の落語家、笑福亭笑瓶さんから「癒される~~!」という賛辞をおくられていました。

ギターだって激しいラスゲアードを多用した曲もあれば、超絶技巧を駆使して華やかに演奏される曲もあります。色々な音色を楽しめる楽器で、決して「癒し」一色ではないはず。と、理屈で考える自分が、ラジオから流れるギターの音色に確かに癒されていることを感じて、ついつい納得してしまいました。
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by yuko_kodama | 2008-09-09 23:37 | メディア(番組・記事)紹介

三毛猫ホームズとオペラに行こう!

4月から朝日新聞夕刊では、毎週水曜日に「三毛猫ホームズとオペラに行こう!」というエッセイが連載されています。「三毛猫ホームズ」でお分かりのとおり、筆者は赤川次郎氏。ちょうど中学・高校時代くらいですか、一大ブームだった赤川次郎氏の小説を、私はかなり読んでいます。中でも「三毛猫ホームズ」シリーズは大好きでした。その赤川氏がオペラファンだということを、私は全く知らなかったのですが、このエッセイを読むと、彼のオペラへの情熱というか「愛」が伝わってきます。6月20日の夕刊では、ロッシーニについての話題が掲載されています。その中で赤川氏は、数々のロッシーニとの奇縁のひとつとして、彼が人生で初めて聞いた生のオーケストラによる演奏が、ロッシーニの「セヴィリアの理髪師 序曲」だったと書いています。

「セヴィリアの理髪師 序曲」は、ジュリアーニがギター二重奏に編曲しています。華やかなオペラ序曲の雰囲気をそのまま伝える、素晴らしい編曲だと思います。いつか弾いてみたい、憧れの1曲です。

そういえば、先だってイタリアに旅行したおりに、ロッシーニの記念碑のある教会へ行きました。同じ教会の堂内には、ガリレオやミケランジェロ、マキャヴェッリら有名人の墓があったのですが、それらと比べてロッシーニの記念碑のぴっかぴかに新しいこと・・・・。とにかくその歴史の古さに驚かされるイタリアにあって、1800年代という年号を見ると「すっごい最近だね」という感じがしてしまうのです。「クラシック」音楽とはいっても、その歴史は意外に短いのですね。
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by yuko_kodama | 2007-06-20 23:19 | メディア(番組・記事)紹介