カテゴリ:ギター音楽の話( 52 )

ラファエラ・スミッツさんのシャコンヌ

友人ギタリスト丸山耕太郎さんのブログに、先日の公開レッスン会のもようがアップされています。

http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/264768/220932/86229107

打ち上げでのシャコンヌについてのこぼれ話、必読です。終わりにスミッツさんご本人の演奏のリンクも紹介されています。シャコンヌのレッスン、聞きたかったなあ。







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by yuko_kodama | 2016-11-03 22:23 | ギター音楽の話

変ホ長調

残暑お見舞い申し上げます。

気付けば8月も半ば。私は小学生の子どもが夏休みに入って以来、ろくにギターを触れないくらいバタバタした日々を過ごしています。そんな中、先日は久しぶりにリハーサルに1日を過ごしました。12月の本番に向けて準備中の、ウクレレとギター2本のユニットです。

この編成のためにプログラムのほとんどをメンバーが分担して編曲したのですが、それを確認していく中でとても面白いことがありました。ヴィバルディの「四季」より「冬」の第二楽章、これを二通りの調性の編曲で試してみたのです。

「冬」の第二楽章のオリジナルは変ホ長調です。フラットが3つ、普段ギターの曲としてはほぼお目にかかることのない調性です。これを、このオリジナルのまま演奏すると少し音域が低いのではないかと、ト長調版の楽譜も用意してくれていました。先にオリジナルを演奏して、次にト長調版を演奏。やはり雰囲気がかなり違います。変ホ長調はとても落ち着いた優しい雰囲気。一方、ト長調はキラキラと明るく輝かしい音になってしまいます。やはりオリジナルの変ホ長調でいこう、と決まりました。

普段ギターソロの曲ばかりに接していると、調性の違いには気付きにくいです。ギターは他の楽器と比べて技術的に調性の影響を受けやすく、もともと開放弦の使いやすい調性が多く選ばれているため、多くの調性に触れる機会がそもそも限られているためです。なので、こうした調性の違いを実際に演奏して肌で感じる体験は、とても興味深く貴重なものでした。

変ホ長調は、ショパンの愛した調性として有名です。あの、うっとりするほど優雅で優しい雰囲気は変ホ長調ならではなのね、と改めて気付いてショパンのCDをかけてみました。うーん素敵。


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by yuko_kodama | 2016-08-16 06:20 | ギター音楽の話

サシャ・デヤノヴィチ氏レッスン

本日、クロアチアから来日中のサシャ・デヤノヴィチ氏のレッスンを受講してきました。用意したのはヴァイスの「ファンタジー」。ギターを弾き始めた当初から大好きな一曲で、7月には手塚教室の発表会で演奏予定です。以前に来日した彼が弾くバッハの、目の覚めるような演奏が心に残っており、ぜひバロックを受講したいという思いもありました。彼のレッスンを受講するのは初めてです。

一通り演奏すると、一言。
「まずはテクニック面を話そう、音楽の話はその後。」

一目で私の弱点である左手の弱さと力みを見抜いてのことでした。主にカルレバーロの理論だと前置きして、左手のためのエクササイズを教えて下さいました。これまでの弾き方と全く手の使い方が違うため戸惑いましたが、いつも感じる左手の人差し指付け根の力みや痛みがなくなるようです。今後の基礎練習に取り入れたいと思います。

その後は音楽の内容と表現に。

「私はレッスンの前にいつも聞くのです。
1、なぜこの曲を演奏するのですか?
2、この曲はどういった曲ですか?
3、この曲をどのように演奏したいのですか?
4、この曲を何のために演奏するのですか?」

1は曲に対する動機、2は曲の性格、3は表現、4はその目的、をそれぞれ明らかにするためで、それによってやるべきことがはっきりしてくる、とのこと。

そして2について、バロック時代のファンタジーとは何ぞ、というところから詳しくお話して頂き、最後には
「この曲はバロックだけれど、もっと自由にロマンティックに弾いていいと思う」と、彼らしい包容力のある大きな音楽で、この曲を演奏して下さいました。

私がただ今日の彼の演奏を真似しても、それは聴取に受け入れられるものではないでしょう。私は私なりの表現を探さなくてはいけない、そう教えられたレッスンでした。大きな宿題ですが、とても有意義なレッスンとなりました。

お世話になりました手塚健旨先生、素晴らしいレッスンをして下さったデヤノヴィチ先生、どうもありがとうございました。

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by yuko_kodama | 2016-06-03 15:04 | ギター音楽の話

お久しぶりです

今年こそはせめて毎月一度は更新したいと思っていましたが、やはり出来ませんでした、とほほ。。。お久しぶりの更新です。

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今夜は久しぶりにこんな楽譜を出してきました。エドゥアルド・サインス・デ・ラ・マーサの曲集です。7月の手塚教室の発表会にて「ロートレック讃歌」を演奏したいと思っています。久しぶりに楽譜を見ると、覚えていたつもりの音楽でも細かいことを忘れているもので、新たに色々なことを考えながら小一時間練習しました。
今年は少しですが、演奏の機会がありそうです。大好きなこの曲をその第一歩として、発表会に向けて仕上げていけたらと思います。
発表会では、ヴァイスの「ファンタジー」も演奏する予定です。こちらも付き合いの長い曲ですが(なんと、私が初めて出た発表会でこの曲を演奏しています。録音はDATで、ダビングされたカセットテープが残っています。時代を感じます。)、あらためて運指を考え直したり、リュートの録音を聴いて勉強したり、これまでとは違った演奏になると思います。

ブランクのつけは大きくて、簡単には取り戻せないもどかしさがありますが、少しづつリハビリしながら頑張りたいと思います。

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by yuko_kodama | 2016-05-08 01:23 | ギター音楽の話

江部賢一先生逝く

去る12月24日、ギタリストで作編曲家としても活躍された江部賢一氏が亡くなられたとのことです。

私は基本的にクラシックのギターオリジナル作品を勉強していることが多く、あまり編曲ものの楽譜は多く手元にありません。しかし、だからこそ特にポピュラー作品を選ぶ際には江部先生の編曲に絶対的な信頼を置いていました。手持ちの編曲ものの楽譜の「江部編率」は、計算したらものすごく高いでしょう。要するに、大ファンだったのです。

悲しい年末となりました。これからも、江部先生の作品を愛奏していきたいと思います。
ご冥福をお祈り申し上げます。









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by yuko_kodama | 2015-12-29 07:07 | ギター音楽の話

クリスマスイブ

こんにちは。今日はクリスマスイブ!小学一年のムスメは、起きた瞬間から「今日は夜サンタさんが来るんだよね!早く来ないかな〜。プレゼントちゃんとくるかな〜。」と待ちきれない様子。普段は生意気ですが、こんな時にはまだまだかわいいなぁと思います。

クリスマスと言えば、ギターにも色々と思い出があります。演奏活動を頑張っていた頃には、12月のコンサートやライブには必ずクリスマスの曲を入れました。カタルーニャ民謡の「聖母の御子」、バリオス「クリスマスの歌」。
二重奏では江部賢一先生編曲のラテン風ノリノリ「ジングルベル」、この曲は一昨年のクリスマスコンサートで三重奏になおして演奏したっけ。楽しかったな。
三重奏では、クリスマスに限らず今の季節にぴったりのアンダーソン「そりすべり」。この曲には、ギターを習い始めて間もない初心者の頃に、教室発表会で上手な人たちのグループに入ってしまい、何も弾けずに楽譜を眺めているだけで終わってしまったという苦い思い出もあります。この時一緒に弾いたメンバーの中には、今や日本を代表する中堅ギタリストでギター史研究家としても有名な富川勝智氏もいたのですよ。ギターの仕事を始めてから富川さんには本当にお世話になっていますが、お会いするたびにこのネタが出るくらい、本当の本当に初心者でした。

今年も残すところ、わずかになりました。
年内は、まだ28日に横浜でのレッスンが残っています。気を抜かずに頑張って、良い一年の締めくくりとしたいと思います。
皆様も、良いクリスマス、そして年末年始をお過ごしください。一年間、ありがとうございました。

新年は恒例の手作りおせち料理のご報告からスタートの予定です!


















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by yuko_kodama | 2015-12-24 09:15 | ギター音楽の話

「アンクラージュマン」と休符の大切さ

去る12月13日(日)、溝ノ口糀ホールにて行われた手塚ギター教室冬の発表会に出演しました。

今回演奏したのは、ソル作曲の二重奏曲「アンクラージュマン」です。ソルの多くの二重奏作品の中でも最も有名といっていい曲です。長年教室の先輩としてお世話になってきた方と演奏しました。

お互い、それぞれの家庭の事情を抱えながら、ない時間を何とか捻出しての練習。大変ではありましたが、とても楽しい時間でした。あまり練習時間は取れませんでしたが、これまでは気付かなかった、この曲の素敵な部分をたくさん発見できたのも、良い経験でした。

その発見のひとつが休符の大切さです。
もちろんレッスンでは、音符とともに休符もきちんと読むよう指導していますが、生徒さんだけでなく、私も難しい曲を必死になって弾く時ほど、音符ばかりに気を取られ、休符の存在を忘れてしまいます。
この「アンクラージュマン」では、お互いの休符が、相手の音符を引き立たせるための鍵になっていました。休符をきちんと消音すると、フレーズもびっくりするほど分かりやすくなり、相手の音符と合わさって立体的な音楽になりました。メロディと伴奏がお互いのパートに交互にあらわれるこの曲ならではのやりとりも、休符をきちんとはさむことで、折り目正しく美しいやりとりになったと思います。

発表会当日は、雨の中子ども2人を連れて、大荷物に楽器も持っての移動。会場に着いただけでへとへとでした。会場では母が子ども達の相手をしてくれたものの、当分こういうのは無理だな、と思ってしまうほど大変でした。でも、演奏はとても楽しかった。また、思う存分練習して発表会や演奏会に出られる日々がくるでしょうか。それまで細々とでもいい、なんとか頑張ってギターにしがみついていたいと思います。












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by yuko_kodama | 2015-12-15 13:05 | ギター音楽の話

爪、割れてます↓↓

こんにちは。天高く澄みわたる、秋晴れの季節となりました。空気もすっかり乾燥して、ギターの音もよく響きます。これから冬にかけて、今度は楽器の過乾燥に注意が必要ですね。ケースの中に湿度計!ぜひ実践してください。

さて、空気の乾燥とともに、手肌も乾燥がすすみ…

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見てくだい(T_T) 分かりますか?
爪、割れまくりです。
iの爪は、深く割れて段差ができてしまいました。mはかなり深い位置にヒビが入り、接着剤でごまかしていますが風前の灯火。写真では分かりにくいですが、pの爪も先日割れてしまい、かなり短めです。

子どもが小さいし、主婦だし、どうしても手荒れは避けられませんが、できるだけ保湿して、良い状態に戻していきたいと思います。夏の間は素手で洗っていた食器も、今は手袋をして洗っています。

皆さんも、きちんと保湿して、爪を大切にしてくださいね。





















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by yuko_kodama | 2015-10-08 14:06 | ギター音楽の話

教育的作品集の必要性

先日、7才の長女が通うピアノ教室の発表会に行きました。ピアノは私も子どもの時に習っていましたが、プログラムを見ると、あまり知った曲、昔弾いた曲がありません。代わりに並んでいる作曲家の中で、その数の多さでひときわ目をひいたのは、ギロックという名前です。思わずネットで検索しましたら、ウィリアム・ギロックは20世紀のアメリカの音楽教育家・作曲家とのこと。多くの優れた教育的作品を生み出したとあります。

実際に子ども達の演奏を聴いてみますと、古典やロマン派から民族音楽まで、様々な様式を借りて作曲された作品は、どれも親しみやすいメロディやピアノに効果的な音使いで、聴いていて楽しい曲ばかり。しかも、難しい曲ではなく、入門・初級クラスでも舞台で弾いて映える曲がたくさん。思わず、こういう曲、ギターにも欲しい!と思ってしまいました。

ギターの作品は、今でも数が限られています。本格的にクラシックギターを学びたい人のための初級クラスの楽曲がもっとたくさんあればいいのにと、いつも感じています。

残念ながら、私には作曲の才がありません。でも、世界といわず国内にも現在、作曲を手がけるギタリストは少なくありません。そういった方が、入門・初級クラスの方に向けた美しい教育的作品集を作って出版してくれたらなぁと思います。

または、私の情報不足かもしれませんので、そのような作品集がすでに出版されていてご存知の方がおられましたら、ぜひ情報をお寄せ下さい。


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by yuko_kodama | 2015-07-08 10:33 | ギター音楽の話

修理完了!

横浜教室で使用しているレッスン用のギター、カシミロ・ロサーノ。先週修理に出していたのを、今日受け取りに行ってまいりました。
飛び出したフレットはきれいに削られて、弦高もギリギリまで下げて頂いたので、格段に弾きやすくなりました。
普段はレッスン時のみ使用しているギター。今日は自宅に持ち帰って、たっぷりゆっくり弾いてやりたいと思います。

さて、今日はご許可を得て、工房の写真を撮らせて頂きました!

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工具や作りかけのギターが置いてある作業スペース。



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壁には出来上がった作品の展示ケース。



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展示ケースの中には、小さな湿度計が入れられて、しっかりと湿度管理がされています。

(せっかくなので、尾野氏とのツーショット写真を撮ってもらえば良かった…。残念ながらその場で思い付かず、後のまつり。)


今回の件で、楽器管理の甘さを痛感しました。横浜教室で使用しているもう一本の楽器アンヘル・ベニートも、確認したところ、かなり乾燥している様子でした。

以下、尾野氏から伺った話です。
ギターの木でできた部分は、水分を含むと膨張し、乾燥すると水分がぬけて縮みます。金属の部分には、そのような変化はありません。

○ギターが乾燥している状態
ネック部分をさわると、木の部分が縮んで、金属製のフレット部分が飛び出します。

○ギターが湿気っている状態
ボディ部分が膨らんでいます。
表面板は丘のようにまるく、裏板は中央部分を境として、ふたつの丘ができるそうです。
乾燥した状態とは逆にフレットが凹むこともあるそうですが、そこまでいってしまうともう「手遅れ」のような状態。

湿度管理は、できるだけギターをケースに納め、ケース内で行うことが望ましいそうです。ケース内に小さな湿度計を入れ、湿度50%を目標に管理します。

○湿度が40%を下回る場合
ジップロックのようなファスナー付きビニール袋の中に、湿らせたキッチンペーパーやティッシュを入れて、袋の口を閉めずにケース内に入れ、ケース内の湿度を上げます。
ギターに直接水がかからないよう注意が必要ですが、水が滴らないギリギリ程度までペーパーにたっぷり水分を含ませてよいそうです。

○湿度が60%を上回る場合
ケース内に「ギターペット」(ギター専用乾燥剤)を入れて、ケース内の湿度を下げます。ギターペットは、楽器店、ギター専門店で入手できます。レッスン生の方には、教室での販売もできます。

温度、湿度の管理には、発泡スチロール製の軽量モデルのギターケースが適しているとのこと。クーラーボックスなどと同じイメージですね。空気の出入りが少ないのだそうです。


横浜教室でのレッスンは慌ただしく、なかなかこのような楽器管理のお話までは出来ません。教室生の方、私の今回の経験を参考に、ご自分のギターが良い状態を保てているか、確認してみて下さいね。













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by yuko_kodama | 2015-03-03 12:39 | ギター音楽の話