昨日12月26日(火)の朝日新聞夕刊の記事から。
かの有名なヴァイオリニスト五嶋みどり、龍の姉弟を育てた母、五嶋節さんが、日本に「音楽道場」を設立するそうです。昨今の日本を揺るがしている「いじめ」に心を痛めてのことで、音楽に打ち込むことによって自分に価値を見出せる子供を育てることが狙いとのこと。弦楽器などの指導員を養成し、私立小学校などに派遣して音楽教育を行う予定だそうです。
記事によれば、幼い頃は小柄で度の強いめがねをかけていたみどりさんも、アメリカに育ち言葉の壁や体格差などのハンディがあった龍さんも、いじめにあった経験をお持ちだそうです。そんなお2人に母親である節さんは、「あなたたちは毎日一生懸命にヴァイオリンの練習をしていて、それは誰にもマネできないすごいこと。自信を持ちなさい。」と言い聞かせてきたそうです。
いじめ問題は、今年最も気になった暗いニュースのひとつでした。それに対して、様々なジャンルの第一人者たちが、それぞれの方法で救いの手をさしのべているのは素晴らしいことです。本物を感じ取ることが何よりも得意な子供たちに、こうした試みが届くことを祈っています。