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6月の演奏会に向けて

6月24日(土)に、アランフェスギターサークルが主催してくださる「女流ギタリストと過ごす午後」という演奏会で、30分ほど演奏をする予定です。

このほど演奏曲目を決定し、主催者側へ連絡を入れました。メインゲストに西本悦子先生が加わってくださるほかは、昨年12月に「女流ギタリストの夕べ」でご一緒したメンバーで、会場も同じ大倉山記念館ホール。シリーズ演奏会のような感じ?と勝手に盛り上がって、リピーターを意識し、前回と1曲もかぶらないように選曲をしました。他の出演者の演奏曲目も、追ってアランフェスギターサークルのHPにて紹介されると思いますが、ここでは一足お先に、私のプログラムを紹介します。

・ロートレック讃歌/暁の鐘/ハバネラ (E.S.デ・ラ・マーサ)
・ショーロス第1番/マズルカ・ショーロ (H.ヴィラ=ロボス)
・アルゼンチン・サンバ (M.A.チェルビート)

前回はタレガやソル、バリオスの、一般的にも演奏頻度の高い曲を中心にプログラムを組んだのですが、今回はかなりマイナーな路線。でも、私にとってはどれも愛着のある大好きな曲ばかりです。

まず、E.S.デ・ラ・マーサの作品から3曲。
「ロートレック讃歌」や「ハバネラ」は、ランチライブなどでも何度も演奏している、いわば“持ちネタ”。「暁の鐘」は、ここ最近力をいれて練習しているうちの1曲で、トレモロの佳品です。
一般のギター愛好者にはあまり弾かれないこれらの名曲を、この機会に聴いて頂きたいと思って選曲しました。

次に、ブラジルの生んだ天才作曲家ヴィラ=ロボスの作品から、親しみやすい2曲を。
どちらも今年に入ってから練習を始めた、私にとっては付き合いの浅い曲。「マズルカ・ショーロ」は以前少し弾いたことがあったのですが、そのときは全く好きになれない曲だった。それが、今あらためて楽譜を前にすると、ウソのように素敵な歌が流れてくるのを感じます。曲の「好き・嫌い」も、自分の成長(?)に合わせて変わっていくものだ、と思う1曲。

最後に、これを知っている人は相当なツウじゃないか、と思う、チェルビートの「アルゼンチン・サンバ」。正確には、「アルゼンチン組曲」の中の1曲、「サンバ」です。
サンバといっても、ブラジル音楽のサンバ(Samba)とは全く違う、アルゼンチンのフォルクローレで、つづりはZamba。この曲の録音としては、イエペスが組曲全曲を演奏しているCDを持っています。非常に現代的な手法を用いて作曲するチェルビートの作品の中にあって、ひときわ親しみやすいのがこの「Zamba」。あと1ヶ月で、プログラムのトリに持ってくるに相応しい“華”のある演奏に仕上がるか、が目下の課題です。

以上並べてみましたが、もしかして、分かる方には分かるかも・・・・。
実は、これらの作品はどれも、私の師事する手塚健旨先生の愛奏曲ばかりなのです。
まだ、とてもとても師匠の演奏には及びませんが、たくさんの方に聴いてもらえる今回のような機会に、あまり演奏頻度の高くない(と思われる)これらの曲を演奏することで、ギターのレパートリーの奥深さを伝えられたらいいな、と思っています。

というわけで、6月24日はぜひ会場へ足をお運びください!
by yuko_kodama | 2006-05-17 10:56 | ギター音楽の話
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