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続・緊張を克服する

前回の記事では、私の緊張克服法をご紹介しました。エラそうに書きましたが、失敗もたくさんしています。
そこで感じたのは、「成功体験」の大切さです。というわけで、今日は軽い続編です。

よく、緊張を克服するために聞く言葉のひとつが「場慣れ」。何度も人前で弾くことによって、人前で演奏するという行為に慣れる。それによって緊張を克服する、というものです。これは、もちろん効果ある方法ですが、間違って実践してはいけません。大切なのは人前で弾く「回数」ではなく、人前で弾いて「成功する体験」なのです。

人前で弾く回数に気をとられ、準備も整わないままに舞台に出ては、緊張は増すばかりで、思うような演奏は出来ません。何より大切なのは、きちんと準備をして舞台に上がることです。基本ラインとしては、自分の満足いく演奏が、自宅であれば常に百発百中くらいの確立で出せること。これは客観的に見てミスがあるとかないとかではなく、弾いている本人の感覚として、きちんと自分の演奏を出せたかどうか、ということです。難しくて弾けない箇所があっても構いません。そこは常に弾けないのであれば、舞台でも弾けなくて当たり前。大切なのは、それを自覚しておくことです。

こうして、きちんと準備をして本番に臨みます。先の記事に書いたようなイメージトレーニングも、ぜひ取り入れてみて下さい。出来ることはすべてやったと思える状態で舞台に上がれば、それだけで緊張は緩和されます。その上で何度か舞台を重ねれば、あるいは「今日はうまくいった!」と思える日があるかもしれません。その「成功体験」こそが大切なのです。あの時うまくいったから今度も大丈夫、という自信が、どんどん舞台を楽しいものに変えてくれると思います。

舞台で思うような演奏をすることは、本当に難しいことです。だからこそ、出来る準備は全てやる。その心が上達をもたらし、だから本番はたまらない!やめられない!と思えるようになるのです。そんなサイクル目指して、ぜひ一緒に頑張りましょう。私も本番からは遠ざかっていますので、エラそうに言うだけでなく、一から頑張ります!













by yuko_kodama | 2015-01-30 23:44 | ギター教室の話
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