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カルリの「ラルゴとロンド」

北海道での公演に向けて、複数の二重奏曲を準備中です。中でも、カルリの対話風小二重奏曲集の第2曲、「ラルゴとロンド」が楽しい。

ジョン&ブリームの黄金デュオの録音で有名なこの曲ですが、「対話風」と題するだけあって、二人で突き詰めて考えれば考えるほど、表現の奥行きが広がって楽しい曲です。古典の様式美の中でそれぞれのパートがメロディと伴奏を行き来する、まさに「対話」が繰り返されます。それを、音色や強弱をすり合わせながら、綿密に織り上げていきます。
弾くだけということでいえば、技術的には決して難しい曲ではありませんが、ちょっとした表現や強弱の具合によって、面白みのない平坦な曲にもなってしまうデリケートな曲です。それだけに、細心の注意で指に集中しなくてはなりません。

練習の段階では、細かく細かく表現を打ち合わせていますが、本番ではお互いが自由に、やりたいように弾いているように聞こえたらいいなぁと思います。自由にやっていながら、ぴったりと息が合っているなんて、カッコイイではありませんか!そんな演奏目指して、目下練習中です。
by yuko_kodama | 2005-10-05 22:48 | ギター音楽の話
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